成年後見研修に行って来ました。
みなさん、こんばんは。
司法書士@五反田の荒谷健一郎です。
先週の土日で、司法書士会の成年後見研修に行って来ました。
この研修では、全国から司法書士が参加して来てましたので、全国各地の運用や他の司法書士の考えを聞かせていただくことができて、本当に貴重な体験をさせていただきました。
成年後見制度が導入されてから約10年経過しておりますが、たくさんの問題や改善すべき点が多々あります。
申し立て費用負担の問題、審判確定前の取下げの問題、鑑定実施率低下の問題、成年後見人の選挙権剥奪の問題、本人の意思の尊重と身上監護の問題、任意後見契約の問題、司法書士の執務姿勢や倫理の問題、親族や本人との距離の問題、医療同意の問題など、様々な問題を議論させていただきました。
私も今後さらに経験を増やして、職業後見人として、人の役に立てる司法書士になれるように、自己研鑽をつんでいかないとと感じました。
ちなみに、成年被後見人になると、選挙権が無くなります。あまり知られていない点でありますので、注意が必要です。また、成年被後見人になると、会社役員の資格を喪失したり、印鑑証明書が発行されなくなります。
成年後見制度を利用される方は、利用したら後見人・被後見人はどうなるのか?何ができるようになり、何ができなくなるのか?また何をしなければならなくなるのか?をしっかり認識する必要があります。
当事務所でも、成年後見に関する相談を承っておりますので、お気軽にご相談くださいませ。