思い出事件簿(1)
みなさん、おはようございます。
司法書士@五反田の荒谷健一郎です。
まだ、梅雨入り前なのに、むしむししている天気が続きますね・・・
さて、ちょっと過去を振り返って、「思い出事件簿」を綴ってみようと思いますので、
お付き合い願います。
<エピソード1 権利証じゃない・・・・>
とある、不動産取引においての話、
私はいつもはできる限り、売主さんが間違いなく権利証(その当時は登記済証
しかない時代)を持っているかを事前に確認していたのですが、そのときだけは、
確認しておりませんでした。
そして、決済日当日、売主さんが持ってきたのは、「所有権登記名義人表示変更
登記の登記済証」(権利証ではない)。
「・・・・・」 私、一瞬、固まりました。
当たり前ですが、持ってきたのは、「権利証」ではなかったのです。
売主さんの勘違い、というか、一般の方では、どう違うのかは分かりにくいのは、理解できます。
しかし、このままでは決済できません。ここで、あーだこーだと話をしても始まりません。
急ぎ、売主さんの自宅に急行し、権利証を捜索。
探すこと、10数分。。。
幸い、「権利証」が見つかりました。。。
私にとって、事前の確認の重要性を、再認識させられた案件でした。
ちなみに、権利証が出てこなかった場合、当時は、「保証書」の時代でしたから、
当然、その日の決済は、できませんよね・・・
いまなら、すぐに「本人確認情報」に切り替えることもできなくもありませんが・・・
写真は、某有名交差点に立っている木(毎日何人の人が交差点を渡るのかな?)